ワルツ・フォー・デビー+6



ワルツ・フォー・デビー+6
ワルツ・フォー・デビー+6

商品カテゴリー:インディーズ,ジャズ,フュージョン,ミュージック,ポップス,JPOP
収録曲:降っても晴れても, ビューティフル・ローズ, ワンス・アポン・ア・サマータイム, ソー・ロング・ビッグ・タイム, モニカのワルツ(ワルツ・フォー・デビィ), ラッキー・トゥ・ビー・ミー, 悲しい風, イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー, サム・アザー・タイム, イン・ザ・ナイト, 降っても晴れても(別テイク), 降っても晴れても(別テイク), ラッキー・トゥ・ビー・ミー(別テイク), イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー(別テイク), イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー(別テイク), サンタが街にやってくる,
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スウェーデンの歌姫

 さすがビル・エヴァンス・トリオ、伴奏は言うことないですね。まあ、彼らにしたら平均的なのかもしれませんが。モニカ・ゼタールンドのボーカルも澄んでいて美しいと思います。ジャズボーカルは普通英語なので、スウェーデン語というのも新鮮ですね。選曲もスウェーデンの民謡など、個性があって良いと思います。
 ただ彼女のボーカルは、音域が特に広いわけでもないし、あまり印象には残りにくいでしょうか。これがビル・エヴァンスの伴奏でなかったら、ここまで聴き継がれることはなかったかも知れません。彼女は特にサラ・ヴォーンが好きと言うだけあって、時々若い頃のサラのような歌いまわしも耳にすることができます。
 彼女は2005年に自宅アパートの火災で亡くなったようですね。残念です。
ストックホルムの名花

1964年ストックホルムにて、モニカ・セッテルンドとビル・エヴァンスの素晴らしき邂逅。

ジャズ・ボーカルの名盤中の名盤であるわけですが、結構名盤と言われるものの中にも、ポピュラーミュージックやオールディーズのような雰囲気が強い作品も多い中、この作品については、バックのエヴァンス・トリオのリリカルな演奏とかなり抑え気味に歌うモニカの歌唱で、まさしくジャズ・ボーカルの名盤だと言えると思います。実際、モニカは他のアルバムでは、もっと大衆的に歌い上げていたりするんですが、ここではエヴァンスのフィーリングを見事に声で表現しています。選曲もとてもシックな香りのする曲ばかりで、ストックホルムのひんやりした空気が、アルバム全体から漂っているような気分になります。
本作は、初めてジャズ・ボーカルを聴きたいと思っておられる方にも、オススメしたい手堅くて深みもある一枚だと思います。
ビル・エヴァンスとモニカのステキな出遭い

モニカ・ゼタールンドは、スウェーデンが生んだ国民的ジャズ歌手で、かつ有名な女優です。我々の世代は、モニカ・セッテルンドという名で親しんでいました。

モニカは、1937年9月20日にスウェーデンのハーグフォルスに生まれています。両親も音楽家で、彼女もすでに10代から歌手として歌っており、60年代には来日公演を行っています。
この演奏は1964年の録音で、ビル・エヴァンス・トリオとストックホルムで競演した10曲にボーナス・トラックの6曲が収録されています。

彼女はこの後もワルツ・フォー・デビーを録音していますが、やはりビル・エヴァンスと共演したこの作品にはかないません。抒情あふれるステキな出会いが好結果を残しましたね。

アルバム・タイトルの「ワルツ・フォー・デビー」がやはりいいですね。ビル・エヴァンスのリリシズムは健在で、ささやくようなモニカの歌声が曲に大変マッチしていて、とても良い雰囲気を醸し出しています。

英語ではなくスウェーデン語の歌詞で歌われています。聴きなれない言語ですが「ワルツ・フォー・デビー」との相性も良く、温かい響きを持ったジャズ・ヴォーカルとなっています。いつもは内省的なビル・エヴァンスが、妙に雄弁なのは、「美しい人」を隣に置いたせいでしょうか・・・・・。
エヴァンスの歌伴、こんな感じかな?と思ったまさにそんなかんじ

エヴァンストリオ、イスラエル/モレル時代のスェーデン録音。当時、ビルエヴァンスはアメリカよりヨーロッパ、特に北欧方面で人気が高かったという。マイルスもそうですが、(知名度が)そんなでもないころに外国へ行って予想外の大人気だと、やっぱりそのまんま喜んじゃって普通やらないような録音をやっちゃったりする。このアルバムは出演していたクラブに来ていた妖艶な北欧美女に「あたし、アータのもうれつなファンなのよん」と言い寄られてつい、演ってしまった!というもの。まじめそうな写真が多いけど、意外と女好きだったともいう。モニカさんにとっても大金星的ターニングポイントになったわけです。ビルエヴァンスは極めてサイドマン時代の少ない人ですが、もともとジェーンリードの歌伴も!してるし、トニーベネット、キャノンボールやボヴブルックマイヤーなんかとは伴奏者としての役割に徹していた。だから、ここでもちゃんと歌を引き立てるべく普段とは違った演奏をしている。とはいえ、ほとんどがエヴァンス節といえるナンバー、伝わってくる雰囲気はやっぱりイスラエル時代のトリオのものです。(これがゴメスだったらやばかったかもね)ところで、ラストの「サンタが街にやってくる」のボーカルはあろうことかウィリアム・ジョン・エヴァンスさんです!かなりご機嫌のご様子。そんなこんなで苦悩に満ちた苦虫踏みつぶしたような「銀行員エヴァンス」の意外な人間くささをかいま見せてくれるアルバムです。



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