夢酔独言 (読んでおきたい日本の名作)



夢酔独言 (読んでおきたい日本の名作)

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ただの不良と何処が違うのか不明

本書の書き出しは名文。

「俺のような不良になるな」という主旨なのだが、その後の内容は

金、喧嘩、旅、逃避行の話

特に他者との啖呵を切ったやり合いは、金がらみの話が多く辟易する。

また、最初は「俺のような不良になるな」と書きながら、結局は

自分の胆力、調整力を自画自賛。

子息の勝海舟の書にも大言壮語が多いと言われるが、親譲りか。

はたまた、これが江戸っ子気質なのか。

勝海舟のおやじの文書が読めるなんて!と意気込んだが、いまいち。

勝海舟の父の破天荒な人生

 この書は勝海舟の父である夢酔勝小吉が、遺言として残した自伝である。小吉が破天荒な人生を送ったことで知られるのはこの書によって伝わっているのである。かの坂口安吾は、この書を読みたくて必死に探したようであるが、読むことができなかったとの逸話も残されている。
 もっとも、小吉自身はこの書が21世紀の今日に至るまで伝わると思い書き綴ったものではない。
 小吉は自分のような大馬鹿者は、世の中にいないと思うから、子孫が真似をしないように戒めとして、この書を残したとしている。
 小吉はその生涯を不良少年、不良青年、不良中年として通した人物な
ので、その内容には笑わずにいられない。さらに、文章も破天荒な人生を送った小吉らしく、話し言葉で書いてあるので、現代文のように読み易い。
 この書を読んで、勝海舟の幕末・維新における柔軟な発想や行動は、この「生涯一不良」のような父に育てられたからであろうと考えていると、小吉に「何、言ってやんでい!」と大笑いされるに違いない。



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