これまで何度かアニメ化されてきた手塚治虫の大河コミック『ジャングル大帝』。最初のTVシリーズから約30年後に制作された本作は、技術的進歩と丁寧な作り込みによって、舞台となるジャングルがより美しく壮大に描き出され、当初より音楽を担当している冨田勲の雄大な楽曲がそれを見事に彩っている。重奏感を増したテーマソングに、飛び立つフラミンゴの群など、TV版をアレンジする形で展開されるオープニングは、ひとつの作品がもつ長い歴史を物語っているようでもある。 ジャングルを統治する白いライオンの親子三代にわたる物語のうち、本作は原作の第3部にあたる「月光石」の物語を描いている。かつて人間の手によって父を殺されながらも、人間であるヒゲオヤジの命を守るために自らの命を犠牲にするレオの物語には、人間中心主義を越えた手塚作品のテーマ性が見事に織り込まれており、この部分が初めて映像化された本作はその意味で必見のタイトルといえる。(井上新八)
個人的には感動作
私が原作を読んだことがないからかもしれませんが。
レオの最期とかはもう超泣けました。
全体の雰囲気や音楽は手塚アニメぽかったし良かったです。
原作を読んだ人だと原作と比較しがちですが、これはアニメ製作者のジャングル大帝だと思えば・・・。
原作を読んだことがない人には十分楽しめる内容だと思います
残念
僕がこの作品を初めて見たのは劇場ででした。劇場版化ということで期待していたのですが、残念ながら期待はずれでした。以前、ライオンキングがジャングル大帝とものすごく似ているという事が問題になりましたね。結局、手塚プロは問題にはしなかったのですが。この作品はそんなこともあって、逆にディズニーを気遣ってしまったのでしょうか・・。今まで描かれ、支持を得てきた前半は軽い描写のみで、内容は後半を扱っていました。自問自答しながらも大きくなっていくレオ。やっぱり、それこそが、ジャングル大帝には欠かせないものではなかったのでしょうか。元祖は、ジャングル大帝なのですから、良い意味で堂々と戦って欲しかったです。
原作は超えられない
手塚治虫の娘が宣伝を担当したため、けなすのは忍びないのですが、やはり映画は原作を超えられない。最後の場面、劇場で子供がくすんくすんと言っていたので、ある程度メッセージは伝わったと思うが、せめて映画にした以上は、さいごルッキオとヒゲオヤジが帰っていく場面は雄大に演出して欲しかった。例えば、CGでアフリカの普通の雲がだんだんとレオの姿になっていく……というふうに。
アニメの中では佳作
動物と人間との対決に、あと一歩踏み込んで欲しい部分がありましたが、 感動できるシーンはありました(見てのお楽しみ) 原作とは離れているような気がしました。(漫画の映画化では良くあること) 初めてジャングル大帝を見る人にはお勧めできますし、アニメの名作といわれる、宮崎駿作品群に劣らぬいいアニメにだと思います。 退屈はしないいい作品です。 アニメにしては効果音、音楽に凝っているのもお勧めです。 ぜひ大画面で見てください
なんで・・・?
手塚治虫の名作を改めて映画化!ついにディズニーのライオンキングに一矢報いるか! というところまではいいのだが、話しがスカスカ。実に残念だった。と言うのも、本編はレオが大人になっておりルネとルッキオの二人の子供が生まれるところから始まっている(これもライオンキングを意識したため?)ので、レオと人間の確執やジャングルに対する思いなど、レオの子供の頃に築かれたバックボーンがすっかり抜け落ちているのだ。だから、ラストのシーンやルネがジャングルに戻ってくるシーンなどの見せ場が全然盛り上がってこない。少なくとも原作を読んでいる人以外は感情移入が中途半端になるだろう。 映画の時間軸の中に壮大なストーリーをはめ込もうとするため、あえてレオの生涯の最後の部分だけを取り上げ、後をまったくカットしてしまったことで、「ジャングル大帝」が骨抜きになってしまったのだ・・・。これでは手塚氏に申し訳ないと思う。100%子供向きの映画に終わってしまった。
パイオニアLDC
|